小規模多機能型居宅介護は今までの介護サービスとは違う比較的新しいサービスの形です。
転職を考えている人にとって、新しい形態の介護サービスはよく分からないため、気になっても不安に感じる人は多いでしょう。小規模多機能型居宅介護を一言で表すと、通所サービスを中心にショートステイ(泊まり)や訪問も同じ事業所で提供できるようにしたサービスです。
このサービスが存在しなかった時は、通所、ショートステイ、訪問を臨機応変に受けることはできませんでした。必要な時が来たらそれに適応したサービスを契約し直さなければならならず、利用者の家族は状況に合わせて業者を探すという手間を強いられていたのです。
そこで突如として登場した小規模多機能型居宅介護は、こうした問題に頭を抱える必要がない便利なサービスとして注目を集めています。
そんな小規模多機能型居宅介護の施設に転職を考えている人に伝えておきたいポイントが3つあります。
まず小規模多機能型居宅介護は利用者の毎日の変化に対応しなければならないため、24時間365日稼働しています。休みの日というものを定めていない所がほとんどであるため、勤務の日や休日の割り振りなどは施設側が組むことになるかもしれません。そのため、プライベートを重視したい方は、どういった形で休みを取れるのかを知っておいた方がいいでしょう。
次に小規模多機能型居宅介護は、利用者の変化に合わせてサービスを変更するため、長い間同じ利用者と関わり続けることができます。病院などと異なり目まぐるしく利用者が変わっていくわけではないため利用者と信頼関係を築きやすく、介護面では働きやすいかもしれません。ただその分、一人一人にしっかり寄り添ったケアが重要になってくることは理解しておいた方がいいでしょう。
そして最後に重要なのが、小規模多機能型居宅介護の施設での仕事内容。通所、ショートステイ、訪問と色々な形式があり、担当する場所によって仕事内容は大きく変わってきます。実際、小規模多機能型居宅介護ならではの業務スタイルというものがあります。例えば、施設の通所とデイサービスでは、似ているようで行うことは少し異なっています。そのため、もし現場で働こうと決めた場合は、事前に小規模多機能居宅介護の業務内容を確認しておくことが大切です。